ボートの北京五輪女子軽量級ダブルスカル代表の岩本亜希子選手(29)=アイリスオーヤマ=を励ます壮行会が27日、母校の岡谷南高校と出身地の諏訪市で開かれた。3度目の挑戦となる五輪で日本女子初の決勝進出を目指す岩本選手に、後輩やボート関係者らが熱いエールを送った。
■諏訪市:地元小学生が太鼓と大声援
諏訪市のRAKO華乃井ホテルで行われた壮行会は諏訪市や同市渋崎区、県ボート協会などが主催し、約430人が出席。山田勝文市長は「ヨーロッパの強豪と肩を並べるところまできたと聞き、本番が楽しみ。地元でも皆で心を一つに応援したい」と期待を寄せ、県ボート協会長の青木悟・下諏訪町長は「これまでの経験を生かし、悔いのないレースをしてほしい」と激励した。
参加者から花束や応援メッセージ入りの日章旗を受け取った岩本選手は「大勢の方に応援していただき、感謝でいっぱい」と温かい励ましに感激した様子。「(6艇が進める)決勝進出を目標に、次に続く選手が希望を抱けるような結果を出したい」と意気込みを語った。
市内の小学生らによる太鼓の演奏や風船のアトラクションも行われ、子供たちが岩本選手を囲んで「がんばれー」と大声援。詩吟や扇舞の披露、シルクで制作した「克己」の文字入りの額の贈呈もあり、北京での活躍を祈った。
■岡谷南高校:「先輩は誇り、最高の漕ぎを」
母校の岡谷南高校では、忙しい合間を縫って来校した大先輩を生徒と教職員が激励。岩本選手は「良い結果を北京から持って帰って来たいと思います」と五輪での活躍を誓った。
岩本選手は、後輩の熱烈な歓迎を受けて体育館に入場した。佐久信雄校長は「先輩のこれまでの活躍は後輩に大きな夢と希望、勇気を与えてくれた。しっかり調整して悔いのない戦いをし、首にメダルをかけて凱旋することを願う」と激励した。
横山達彦生徒会長が「ぜひ自分にとって納得のいく最高の成績をとってください」と呼び掛け、漕艇部の小口翔平部長は「12年間日本のトップに立つ先輩は誇りであり目標。最高の漕ぎができるよう応援しています」とエールを送った。
岩本選手は「12年前、この校舎で学んでいた時は皆さんと同じ普通の生徒。南高で自分のやりたいことを見つけ頑張ってきたら五輪に3回出れることになった」と振り返り、「今皆さんは可能性の塊。可能性を信じてチャレンジしてほしい。まずはわたしが北京で『こんなに可能性があるんだ』というところを見せたいと思う」と語った。
岩本選手は30日から岩手県で行う日本代表の強化合宿に臨み、8月1日に北京入りする。
写真=後輩の温かな拍手で会場を後にする岩本選手