【多良間】多良間村の「たらまピンダ島おこし事業」で今年3月末に完成したヤギ肉加工施設が、製品の試作を経て8月から本格稼働を開始した。現在出荷している製品は、真空パックのヤギ汁と刺身、汁用生肉の3種類。同施設を管理運営する「たらま農産」の知念正勝社長は「注文が徐々に増えて、製造が追い付かない」とうれしい悲鳴を上げている。
販売は村内の空港や商店で行っているほか、インターネットでも紹介。沖縄本島や本土からの注文も多いという。
1パック1000円のヤギ汁の販売数量は、多い日で30パック。風味の豊かさで有名な「たらまピンダ」肉も引っ張りだこだ。
機械器具は▽小型高温高圧真空調理・殺菌機▽真空包装機▽回転式蒸気釜▽ボイル槽▽ハムプレス機▽冷蔵庫▽冷凍庫▽解凍庫-などを完備している。
現在は3品目のほかに、ヤギ肉入りの「レトルトカレー」や「シチュー」、「薫製」を試作中で、近く発売する。
将来はチーズやアイスクリーム、ヨーグルト、キャンディー、クッキー、菓子パン、石けんなどの乳製品も視野に入れている。
「たらまピンダ島おこし事業」は、島の特産品として昔から知られるヤギのブランド化を目指す事業。加工品の土産品化や観光牧場の造成も計画するなど、観光と結び付けた島おこしも狙いにする。
昨年は大型の外来種などを飼育する140頭規模のヤギ舎が完成。今回のヤギ肉加工施設の稼働で、事業展開が本格化した。
ヤギ肉の増産に向けては、1年間の飼育で出荷可能な大型外来種の普及や在来種の大型への改良に取り組む。
観光牧場は、旧飛行場跡地を活用する計画で、この計画の実現でも生産拡大が見込まれている。