豊橋市が「旧二川宿の面影残るまち並み」の景観形成地区に指定した市内二川町でまもなく、同整備事業の助成制度を活用した「第1号」の工事が完了する。通りに面した部分は格子窓と本漆喰の壁が、側面は鎧(よろい)張り。江戸の宿場町を彷彿とさせる外観に生まれ変わる。
市は、地元とタイアップ。旧東海道沿いなどを景観形成地区に指定し、今年度から外観の整備に関する助成制度(200万円を限度に二分の一まで補助)を設けた。
最初に手を挙げたのは、旧二川宿の東に位置する山本保さん方。山本さん方は1892(明治25)年に築造され、江戸時代の宿場民家の面影を残す。
工事は5月末に着工、9月下旬の完成を目指して現在、工事は急ピッチで進んでいる。すでに東側と西側の側壁には鎧張りが施され、近世民家ならではの風格を醸し出し始めた。今回の改築では、1階の格子窓は改築前の同窓をそのまま生かし、2階はかつての改築で窓ガラスに変わったのを再び格子窓に戻す。すでに1階格子窓周辺の工事は完了し、2階もまもなく完了する。
最終工事の1つは玄関回りで、腰壁に鎧(よろい)張りを設置するほか、周囲を白漆喰で固める。
外観だけでなく、室内にもこだわった。
天井の一部をはがし、玄関を入った部分に四畳半分の吹き抜けを設営した。吹き抜けから2階部分を眺めると、120年前に地元のマツ材を製材せずに、そのたくましい姿のままに使った梁(はり)が目に飛び込む。
山本さん方では「完成後は、要望があれば、家の中も見せてあげたい。改築が地域ぐりみの景観づくりに参考になればうれしい」としている。
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