県内では入笠山など富士見町だけに自生する希少種のホテイアツモリについて、県は特に保護と回復を図る必要があるとして、県希少野生動植物保護条例に定める保護回復事業計画の対象種に定める方針を固め、15日の県環境審議会に諮問した。
県は同条例に基づき、県内の指定希少野生動植物(レッドデータリスト)として71種を、さらに絶滅の危険性が高く保護が必要な種として、このうち18種を特別指定希少野生動植物に指定している。こうした希少種について、県民主体の保護回復活動の展開を狙いに保護回復事業を進めており、これまでにイヌワシやタデスミレなど四種を対象種に指定。今年度はホテイアツモリとライチョウを対象候補に掲げた。
ホテイアツモリを対象種とする理由について県は、生育地が極めて限られている点に加え、盗掘により個体数が激減しており、緊急な保護が必要と指摘。また富士見町や地域企業による保護活動が行われており、県の指定により一層の効果が期待できるとした。
対象種の指定について、県は希少野生動物保護対策委員会を設置。専門的な検討を深め、改めて同審議会に報告する。
写真=富士見の調査隊が入笠山へ何度も入り、ようやく発見した自生種のホテイアツモリ(2006年6月)