南箕輪村の村指定文化財・人体文付有孔鍔付土器が、英国ロンドン市の大英博物館で展覧されるのを記念して、村教育委員会は7月1日から、北殿にある村郷土館で、企画展「久保上ノ平遺跡~縄文時代の出土品」が始まった。人体文付土器の実物をはじめ出土した久保上ノ平遺跡からの出土品、約50点を公開している。17日まで。
同遺跡は縄文時代中期中葉(約4500年前)の遺跡で、1995年の発掘調査に伴って集落や祭祀など複数の遺構が見つかった。中でも、土器側面に人体の五肢全体を立体的に表現したモチーフが付いた人体文付土器は、口を縦方向の3本線で表現した点、頭と胴体を離して形作っている点など、他に類例のない特殊な表現が多く用いられ、発見当初から話題を集めた。
企画展では人体文付土器を中心に、同時代の出土品や発掘当時のようすなどを詳しく紹介している。土器を規則的に配列したとみられる屋外の特殊遺構やバラバラに壊した状態で見つかった土偶など、当時の生活や文化を垣間見させる史料が並んでいる。
大英博物館での展覧は、9月10日~11月22日の予定で、12月~来年2月まで東京国立博物館(東京都)で帰国展が開かれる。このため人体文付土器は、今月下旬から来年3月ごろまで村内不在となる。
村教委は「上ノ平遺跡は出土品の質・量ともに村内トップクラス。人体文付土器の渡英で話題を集めるこの機会に実物を見たり、遺跡の全容に理解を深めてもらえれば」と呼び掛けている。
午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)で入場無料。月曜休館。会期中、村文化財専門委員が展示案内を行う。問い合わせは村教委(電話0265・76・7007)へ。