「車いす生活になった私を支え続けてくれる妻に感謝の気持ちを込めて、もう一度結婚式を」―。三重県鈴鹿市の恩田竜二さん(33)、美和さん(33)夫妻が5日、バラ祭りを開いている伊那市高遠町の高遠しんわの丘ローズガーデンで結婚式を挙げた。見ごろを迎えたバラに囲まれて「永遠の愛の鐘」を高らかに打ち鳴らし、変わらぬ愛を誓い合った。
同町の高遠さくらホテルを運営する伊那市観光が初めて企画、募集した「ローズガーデンウエディング」の最初のカップル。全国から五十五組の応募があり、恩田さん夫妻を含め、二組が126種類約2600本のバラが咲き誇る同ガーデンで挙式する。
恩田さん夫妻は2001年に結婚。竜二さんが3年後に交通事故に遭い、脊髄を損傷して下半身麻痺に。一生立つことも歩くこともできなくなった竜二さんを支え、励まし、常に寄り添ってきた美和さんに竜二さんが挙式をプレゼントした。
式は、あいにくの雨になったものの晴れやかな表情の2人を祝福する多くの人が集まった。2人は、真っ赤なバージンロードをゆっくりと進んでアンネのバラが咲く宣誓台に並び、「これからも2人で支え合って生きていきたい」と宣誓文を読み上げた。
竜二さんは8年ぶりのウエディングドレスに身を包んだ妻の姿をまぶしそうに見つめ、「ますますきれいになって、いい奥さんをもらったとつくづく感じる」と感想。美和さんは「(竜二さんが)こういう体になってもずっと一緒にいたいと思える。事故も悪いことばかりではありません」と恥ずかしそうに話した。
ローズガーデンウエディングは13日にもある。