白浜町の沿岸で、珍しい熱帯魚「イソモンガラ」の若魚(全長21センチ)が釣り上げられた。京都大学瀬戸臨海実験所の久保田信准教授は「成魚はまれに見られるが、模様がはっきりしている若い個体は初めて」と驚いている。
イソモンガラは、白浜町の漁師大江冨夫さん(64)がこのほど、田辺湾沖岩礁付近の水深27メートルでイサキ釣りをしていて釣り上げた。今まで見たことがなく、久保田准教授のところに持ち込んだ。
最近では京都大学白浜水族館で2005年に体長32センチと31センチの成魚を飼育したことはあるが、紀南地方で見つかるのはまれ。中でも模様のはっきりした若魚は珍しいという。すでに餌付いており、実験室で飼育して体色の変異などを調べる。
イソモンガラはインドネシアやフィリピンなどを中心に生息する熱帯魚で、紀伊半島が北限となっている。全長35センチほどになり、成長に伴って全身が黒っぽくなり、尾びれの先端が伸びてくる。