TX開業後初、営業損益で黒字

常陽新聞新社 社会 2009-06-05

08年度実績、1日当たり輸送人員10%増

つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道(本社東京都台東区、高橋伸和社長)は4日、2008年度営業実績を発表した。1日当たり輸送人員は25万7000人、営業収益は334億円となり、開業以来初めて、営業損益で黒字を達成した。黒字額は4億3100万円だった。

発表によると、通期営業3年目となった08年度1年間の輸送人員は9321万人。1日当たりの輸送人員は、07年度の23万4000人から約10%増えた。同社は「不況の影響は出ているが、沿線開発が着実に進展していること、開業以来大きな事故もなくTXに対する信頼が増したことに加え、沿線各地のさまざまなイベントで利用が順調に増えたことによる」としている。

営業収益は07年度を26億円上回り、334億円。新造車両の購入などで減価償却費が増加したが、経費削減に努めたことで、営業費用は22億円増の329億円(うち減価償却費197億円)にとどめた。結果、営業損益は4億円の黒字。開業以来、初の黒字を達成した。経常損益はマイナス14億円と、07年度より5億円の改善となったが、特別損失5億円計上後の当期純損益はマイナス19億円と、07年度より1億円の改善にとどまった。

また、減価償却費を計上する前の経常損益は、開業後最大となる183億円の黒字。

同社は09年4月の輸送人員が27万500人となり、開業後初めて27万人を達成。5月の輸送人員は現時点で確定していないが、「これまでの実績を考えると、6月初めに、開業以来の累計輸送人員が3億人を突破したのは確実」という。

同社は「今後とも年度を通じた輸送人員の推移を注視していく。09年度についても『安全・安定・安心輸送』を最大の経営課題として全社徹底するとともに、長期的に安定的な経営を目指して着実な前進を図っていく」としている。

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