宇宙探査開発に愛知工科大が参画

東愛知新聞社 社会 2009-06-02

  国内の20大学、高専学校で組織する研究機関・大学宇宙工学コンソーシアム(理事長・中須賀真一東京大学航空宇宙工学教授)が、来年5月に打ちあげ予定の小型副衛星「深宇宙探査機UNITEC-1」開発に、愛知工科大学(蒲郡市西迫町、内田高峰学長)と精密部品加工の蒲郡製作所(同市御幸町、伊藤智啓社長)が産学で参画することになった。主要部品の開発を手がけ、奥山圭一准教授(46)は「惑星と同じ太陽の周り軌道とする世界初の取り組み。研究開発がどれだけできるかを試したい」と話している。
 衛星は1辺が35センチの立方体で、重さ約15キロ。内部に通信装置、制御装置などを搭載させる。地球の重力圏を超えた深宇宙空間を舞台に、宇宙の放射線に強いコンピュータ開発、宇宙から送られる信号の受信、星の画像データ送信を行うのが目的としている。
 深宇宙空間の研究を兼ねることから地球、月を離れた金星を目指し、その後、太陽系惑星と同じ軌道をとる仕組みとしている。打ちあげ後100日には約3000万キロ、同2000日には6400万キロの軌道を進む。
 愛知工科大は一連の研究開発で衛星本体の外装部と、軌道を進む方向を決めるガイドポールの製造を担い、北海道、九州の両大学、津山高専とともに行う。打ちあげ時の振動、衝撃と、宇宙での温度差に耐えられるよう特殊強化ジュラルミン素材をパネルとするため、製造ノウハウがある蒲郡製作所に製造協力を求めた。
 衛星は今年7月までに外装の構造パネルを完成させ、9月に振動実験、来年には打ちあげ前実験を行う。同5月、鹿児島県種子島からH-IIAロケットによって打ちあげられる金星探査機PLANET-Cに相乗りする。軌道を進んだ後にはアマチュア無線を使った信号受信もできる仕組みとしている。

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