諏訪鉄山のトロッコの車輪やレール 八ケ岳森林軌道へ寄贈

長野日報社 未分類 2008-04-08

昭和30年代(1955―64年)まで鉄平石の採石場で使われていたトロッコの車輪やレールが、諏訪市矢立地籍の採石場跡から運び出された。車軸が付いた車輪や人の手が加わったレールは、半世紀前までの採石の様子を伝える文化財。所有する同市岡村の宮坂力夫さん(76)は8日、原村に森林軌道の復元を夢みる同村むらづくり生涯学習推進委員会の「よみがえれ、八ケ岳森林軌道」専門部会に寄贈した。
 車輪やレールは採石現場の休憩所として使われていた小屋の中に保管されていた。宮坂さんが、当時一緒に働いていた同市角間新田の鮎沢明さん(79)とともに、採石場があった山林に部会員を案内し、小屋の中を探すと、車軸が付いた車輪が11個、レールやジョイント、犬くぎなど軌道に使う部品が多数見つかった。
 宮坂さんによると、車輪の多くはかつて「諏訪鉄山」で使われていたもので、レール幅が異なる採石場で使えるように車軸を切ってつなげた跡がそのまま残る。車輪は鉄製だが、重い土砂を運んだこん跡が深い溝になってくっきりと残っており、部会員らを驚かせていた。
 2、30年前まで同所で鉄平石の採石に携わっていた宮坂さんは「山では、もう使わないものばかり。役に立つなら持っていって、使ってほしい」と寄贈を申し出た。同部会は村内にある八ケ岳自然文化園内で森林軌道に関する特別展を開催中。小川千里部会長は「トロッコに関する貴重な資料として、大勢の人たちに見てもらえるようにしたい」と話している。

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