南高梅の出荷始まる ピークは6月初旬

紀伊民報社 経済 2009-05-28

 紀南地方で南高梅の出荷が始まった。JA紀南は27日から例年より5日ほど早く荷受けを開始し、初日は約50トンの出荷があった。梅ジュースや梅酒の原料となる青梅として、全国の市場に出荷される。6月初旬にピークを迎える。
 今季の南高は春先は温暖だったため生育が早かったが、収穫期を迎えてからは夜の気温が低く、雨が少ないため多くの地域で実太りが遅れている。JA紀南管内の生産量は今のところ昨年並みと予想している。
 田辺市下三栖の総合選果場では同日から荷受けが始まった。コンテナに入った南高梅が農家から次々と持ち込まれ、作業員が等級や大きさごとに実を選別し、箱詰めしていった。昨年の初日の出荷量は管内全体で約15トンだった。JA紀南は「古城が少ないため、南高の初日の出荷量は例年より多い」と話している。
 JA紀南管内では、13日から小梅、17日から古城の出荷が始まっている。JA紀南販売部によると、小梅の出荷量は昨年の半数程度にとどまり、市場価格は昨年並み。不作と予想されていた古城も例年の40~50%の出荷量にとどまっており、市場の要求量を満たしていない状況。
 古城は2L、3Lを中心とした大玉傾向になっており、1キロ当たりの平均市場価格は2Lが600円、3Lが700円で例年の70~80%程度にとどまっている。
 南高の市場価格は昨年並みの1キロ550~600円を期待しているが、不況による買い控えなどで、厳しい販売状況が予想されるという。
 新型インフルエンザの感染拡大で、JA紀南の「梅宣伝隊」が予定していた消費宣伝活動を大阪府と兵庫県の生協系列店18店舗がキャンセルした。JA販売部は「販売時期に消費宣伝ができないのは痛い。その後キャンセルは出ていないので、本格的に出荷が始まる今後の活動は予定通りできそうだ」と話す。
 田辺市内の梅加工販売会社によると、京阪神の売り場では「梅は健康によく、抗菌効果がある」として、梅加工品の販売に動きが出てきたという。
 田辺市梅振興室は「新型インフルエンザ騒ぎの前から家で食事をする人が増えており、梅干しもその中の食材として量販店が積極的に取り扱っていることは確か」と話し、今後の需要拡大に期待している。

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