彦太郎糯で笹巻き

荘内日報社 地域 2009年5月27日

遊佐町で商品化 特有の粘りと香りが好評

 遊佐町笹巻き研究会(奥山京子会長)は、町生まれのもち米「彦太郎糯(もち)」と鳥海山のわき水にこだわった2種類の笹巻きを商品化した。デビューから3カ月が経過したが、「おいしい」と評判も上々。関係者は町の特産品にと意気込んでいる。
 彦太郎糯は、旧高瀬村(現遊佐町高瀬地区)の民間育種家・常田彦吉が大正時代に作り上げた大品種。ピーク時には県内の作付量の5割を占め、東北全域でも栽培されたが、倒伏しやすいなどの欠点があることから農家に敬遠され、1960年代以降は町内でも姿を消した。
 その可能性に着目した町内の若手農業者グループが2005年、彦太郎糯の復活プロジェクトをスタートさせた。翌年、彦太郎糯で作ったもちを試食した町民からは「懐かしい味だ」と温かく迎えられた。その後も栽培し、彦太郎糯を使った丸もちの商品化にこぎつけた。
 遊佐町笹巻き研究会の中で、彦太郎糯にほれ込んだメンバーたちが加工品の一つとして笹巻きに着目。「おいしい水」として町外でも知られる同町三ノ俣の「鳥海三神」という遊佐ならではの素材にこだわった笹巻きを作り上げた。
 笹巻きは、原料そのものの味が分かるように、昔ながらの方法で作り、きなこを付けて食べる「彦太郎笹巻き」(3個入り300円)と町内産の黒丸大豆を入れて塩味をきかせた「福ちゃん笹巻き」(3個入り390円)の2種類を注文販売している。
 奥山会長は「彦太郎糯を使った笹巻きは、粘りが強くてもみ殻のような香りがついているのが特徴。好みは分かれるかもしれないが、評判はいいようだ」と話し、「鳥海三神の水で3時間煮込んでこそこの味が出る。ほかのわき水で作ったら味が違っていた」と水へのこだわりを口にする。
 彦太郎糯を使った笹巻きは予約販売だが、別品種のもち米を使った塩味と黒大豆入りの笹巻きは
遊佐駅舎内の産直「ぽっぽや」=電0234(72)3758=と三ノ俣のさんゆう=同(72)4500=で販売し、予約も受け付けている。

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