○…奄美大島で養殖モズクの収穫が始まった。今年は水温が低く、平年より遅めの収穫となったが、業者は台風や赤土汚染など自然環境を懸念しつつ、作業に追われている。
○…奄美市笠利町の山田辰蔵さん(59)は同町鯨浜と崎原でモズクを養殖する。三十七年間潜り漁を続けている漁師だが、年々漁獲量が減少してきたため、十一年前から二人の息子とモズクを手掛ける。
○…モズクは日照、海水温度、透明度の三拍子に水深がそろっていないとうまく育たない。収穫はタイミング。長年の勘がものをいう。「(海水温度が)二四―二五度で一番いいモズクが取れる。(収穫が)一日早かったり、逆に遅かったりするともう駄目。毎日、海に出てよく見ていないといけない。神経を使いますよ、モズクは。魚を突いていた方がよっぽど楽です」と山田さん。
○…昨年は五十トン生産。今年は少し上乗せしたいという。収穫したモズクは塩漬けし、関東の業者や島内に出荷する。収穫は来月中旬ごろまで続く。
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