救急隊員に迅速な処置、情報を提供

常陽新聞新社 社会 2009-05-26

高萩市「医療情報便」スタート

高萩市は、医療情報などを自宅の決められた場所に保管し、緊急医療時に生かせるよう「あんしん救急医療情報便」事業を始める。救急車などを呼んだ場合、救急隊員に迅速な処置や情報提供を行えるようにするもので、県内では初の取り組み。

医療情報や緊急連絡先などを記入した情報を封筒に入れ、自宅の決められた場所に保管。自宅で具合が悪くなり救急車を呼んだ際、駆け付けた緊急隊が救急情報についてすぐ分かるようにする。救急隊員の迅速な対応と家族などへ連絡を可能にると期待されている。

利用希望者は、「あんしん便」(封筒)を受け取り、救急医療情報シートにかかりつけの医療機関や持病、服用している薬など必要事項を記入、情報シートやその他の必要書類(写真や健康保険証など)を「あんしん便」に入れ、決められた場所に保管する。緊急時には救急隊員がこの「あんしん便」を開封し、緊急連絡先や持病、服用薬情報などを確認する。

「あんしん便」は縦235ミリ、横120ミリの市販のクラフト封筒を使用。「私の医療情報や緊急連絡先の把握が必要な場合に開封し情報を活用してください」「救急隊などが情報管理者の救急活動に必要と判断した場合に活用します」などと書かれている。保管は冷蔵庫の側面に特製のシールで張り付けるという。

シールは市章を四つ葉のクローバーが囲むイメージで、葉の中央には「あ」「ん」「し」「ん」の1文字が入っている。また、玄関ドアの内側にも同じシールを張り付けて、「あんしん便」の使用家庭であることを明示するという。

同市では昨年8月に災害時要援護者の名簿を作成したことから、平常時に役立つ情報提供手段として考案した。市では今月中に民生員に説明し、6月には受け付けをはじめるという。希望者は市社会福祉や地域の民生委員に申し込む。

市社会福祉課の作山淳課長補佐は「迅速な処置や連絡に役立てるもので、あくまでも万が一のためのもの。開封されないで、高齢者や健康に不安を抱えている人が元気でいることが何より」と話している。

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