企画展「琉球の植物」が24日、つくば市天久保4丁目の筑波実験植物園で始まった。より多くの人に琉球列島に生きる多種多様な植物とその重要性を知ってもらおうというもので、國府方五郎研究員による展示案内も行われた。6月14日まで。
国際環境NGOのコンサベーション・インターナショナルが2005年日本列島全土をホットスポットに指定。ホットスポットとは、植物種の多様性が高いのにもかかわらず絶滅危惧種の集中する地域。世界では34カ所選定されている。
日本の中でも琉球列島は種の多様性が高く、単位面積当たり植物の種類が日本列島の約45倍だという。植物種が豊かな琉球だが観光施設の工事などで自生地の破壊が起こり、絶滅に直面している植物も多い。そこで、琉球列島に生きる植物を知ってもらうとともに、生物資源と生物多様性の重要性を理解してもらおうと、今回の展示を企画した。
企画展は、(1)琉球列島の地史(2)植物区系と自然(3)琉球の植物相はなぜ豊富なのか(4)植物と人(5)植物多様性を知り・守り・伝える(6)琉球を彩る植物たち―の六つのコーナーに分けて紹介している。
初日の同日は、展示を企画した國府方研究員の展示案内も行われた。國府方さんは来場者17人を対象に各コーナーを丁寧に紹介。「琉球列島は、植物相(植物のまとまりの違いにより分けられた地域)によって五つに分けられる。温帯の北琉球、亜熱帯の中琉球、南琉球、大東諸島、尖閣諸島。同じ琉球でも気温など環境にも差があることなどから植物相の違いが生じている」などと興味深く語った。
さらに、「さまざまな植物が人間の命を支えていること、琉球には多種多様な植物が生きているが絶滅に陥っている種も多いということを知ってもらいたい」などと訴えた。
國府方研究員の展示案内は6月7日にも行われる。また、6日午後1時30分から、「琉球の植物はいま…」をテーマに講演する。
入園料は一般・大学生300円、高校生以下無料。問い合わせは、筑波実験植物園(電話029・851・5159)まで。