新型インフルエンザの患者が近畿圏内で増えているのを受け、白浜町は20日、立谷誠一町長を本部長とする「町新型インフルエンザ対策本部」を設置、県内で発生した場合なども含めた今後の行動計画を策定した。同町は多くの観光客を受け入れているほか、白良浜などで夏のイベントが幾つも予定されている。町は「感染拡大の防止に努めて健康被害を最小限にとどめ、町民生活や地域社会・経済への影響を最小限に抑えたい」としている。
対策本部は庁内各課と富田・日置川の両事務所、教育委員会、消防本部を含む計14の部署で構成。この日、幹部職員約20人で会合を開き、町総務課防災対策室を中心に行動計画をまとめた。今後は計画を基本方針にし、関係機関と連携して対応していく。
取り組みのうち、大きな課題であるイベントに向けた対策や宿泊・観光施設内での対応については、関係3団体(白浜観光協会、白浜温泉旅館協同組合、白浜町商工会)と21日午後から事務局会議を開催。具体的な施策は県の新型インフルエンザ対策行動計画に基づいて進めるという。
町内では既に独自の判断でマスクの着用や手洗いを強化している事業所もある。町では取り組みの徹底や強化を呼び掛ける時期なども各団体と協議し、状況を見ながら決める方針だ。
感染の拡大防止についても国や県の指導に沿って実施。既に町民向けにホームページや安心安全メール(加入537人)で新型インフルエンザ対策の情報を発信している。19日からはコミュニティーFM放送でも広報を開始した。6月号の町広報紙でもあらためて呼び掛ける。
町はインフルエンザがぶり返した場合も想定して大人用2万枚、子ども用5000枚のマスクの備蓄準備を既に始めている。これまでに5000枚を確保、近く5000枚が追加される。消毒用の洗浄剤やせっけんも近日中に入手できる見通しという。
しかし、市場では入手困難な実情のため「入手したマスクなどの活用については、関係団体とも協議する中で弾力的に運用することも考えたい」としている。町は対策本部設置に伴い、災害時物資供給協定を結んでいる町内のホームセンターにマスクの確保などで協力を求めた。
白浜町では24日に砂まつり、6月には南紀白浜海人祭やビーチフットボール大会、7月はビーチサッカー大会や白浜花火フェスティバルと、白良浜と周辺を会場に数千人から数万人が集まるイベントが予定されている。
新型インフルへの対応については、田辺西牟婁地方では田辺市が1日に市感染症等対策本部準備室を、上富田町が4月28日に対策本部をそれぞれ設置している。