最高賞は「赤色彗星倶楽部」 田辺・弁慶映画祭コンペ部門

紀伊民報社 催し 地域 2017年11月13日

 第11回田辺・弁慶映画祭(実行委員会主催、紀伊民報など後援)最終日の12日、コンペティション部門の表彰式が田辺市新屋敷町の紀南文化会館であり、最高賞の弁慶グランプリに武井佑吏監督の「赤色彗星倶楽部」が選ばれた。
 「赤色彗星倶楽部」は、赤色彗星の到来に町がざわつき始める中、高校の天文学部が赤色彗星を引き寄せようと、同じ物質の彗星核を作ろうと奮闘する青春物語。
 表彰式では、武井監督が欠席のため、撮影と共同編集を担当した渡邊雅紀さんと出演者の手島実優さんが登壇。渡邊さんは「まさかグランプリを取れると思っていなかった。本当にありがとうございます」と述べ、手島さんは「この映画祭で過ごした3日間は本当に楽しかった。皆さんに親切にしていただき、まちの皆さんでつくっている映画祭だと感じた」と話した。
 審査員長の掛尾良夫・キネマ旬報社顧問は「今年は特にどの作品もレベルが高く、拮抗(きっこう)していた。審査員がかわれば入賞した作品もかわっただろう。入賞しなかった作品も惜しくも逃したということ」と講評した。
 コンペ部門は新人監督が対象で、今年は147作品の応募があった。予選審査を通過した9本を10、11日に上映。一般が審査できる観客賞もあった。
 グランプリ以外の受賞は次の通り。
 映画.com賞、キネマイスター賞=「ラストラブレター(長尺版)」(森田博之監督)▽観客賞=「三尺魂」(加藤悦生監督)▽男優賞=ルー大柴「戻る場所はもうない」▽女優賞=小松未来「みつこと宇宙こぶ」▽明日への期待賞=「戻る場所はもうない」(笹井歳春監督)
 映画祭ではコンペ部門の作品や招待作品として「聖の青春」「TOKYOデシベル」「36・8℃」などが上映され、10~12日で約3200人が来場した。舞台あいさつもあった。コンペ部門の入賞作品は東京都のテアトル新宿と、大阪市のシネ・リーブル梅田で上映する。

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