エ号遭難慰霊碑を清掃

紀伊民報社 地域 2017年11月10日

 和歌山県串本町須江の大島小学校(山本隆介校長、35人)と大島中学校(布引伸幸校長、15人)の児童生徒や教諭、樫野老人クラブらのメンバーらが9日、同町樫野のトルコ軍艦エルトゥールル号遭難慰霊碑の清掃をした。清掃後には、エ号追悼歌も斉唱し、亡くなった乗組員らに思いをはせた。

 もともとは旧樫野小学校が毎年清掃していたもので、樫野、須江、大島の3校が統廃合し、現在の大島小になってからも引き継がれている。近年は大島中も参加。1890年の樫野沖でのエ号遭難とそれにまつわる史実を再認識し、地域社会の一員として行動する資質を養う場にもなっている。
 両校ではそれぞれ、エ号やトルコのことについて学習し、エ号追悼歌の練習もしている。清掃前には今年も、トルコ人で町総務課地域おこし協力隊のアイシェギュル・アルカンさんが大島小を訪れ、トルコ人はこの清掃活動のことを知っており、感謝していることなどを伝えた。
 清掃には児童生徒や教諭以外に、樫野老人クラブや町更生保護女性会大島地区の会員、地域住民ら約20人も参加。草を熊手やほうきで集めたり、雑巾で慰霊碑を磨いたり、溝をきれいにしたりした。
 清掃後には追悼式を執り行った。両校の校長、児童生徒の代表、樫野老人クラブの代表が順番に献花し、続いて、全員でエ号追悼歌を斉唱した。
 大島小3年の吉田日葵さん(8)は「歌は、海の底に眠っている人とお墓の中にいる人に届いたと思う。墓の周りもきれいにすることができた」、大島中2年の中西真央さん(14)は「献花も歌もトルコの人に思いが届くようにした」と話した。

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