最後の公開感謝込め キイジョウロウホトトギス

紀伊民報社 地域 2017年10月13日

 和歌山県すさみ町太間川の堀野光男さん(84)は、自宅近くに自身が造った園地で育てているキイジョウロウホトトギス(ユリ科)の公開を今年で終える。これまでの来園者の存在が支えになったと感謝する一方、体力の衰えも感じて十分なもてなしができないという。14~16日には最後の「まつり」を開く。

 園地は約20アール。人口が減り、高齢化も進む地域ににぎわいを生みたいと、自営の縫製業を引退した60代後半になってから1人で造園を開始。10年ほどかけて完成させた。キイジョウロウホトトギスの株は佐本地域の知人から分けてもらって少しずつ増やし、2011年から園地を公開していた。株を植える石垣には約1万個の石を使っていて、いまは約6500株ある。この他、園地内には休憩スペースも設けている。
 毎年、見頃に合わせて「まつり」を開催。県外を含め毎年、千人前後が観賞に訪れたという。堀野さんは「中には『世界一やね』と言ってくれる人もいて、うれしかった。それが『来年はよりよい花を見せてあげたい』という思いにつながった」と振り返る。
 それでも、育てるのが難しいとされるキイジョウロウホトトギス。堀野さんは毎日のように園地へ来て、雑草を引いたり日光の当たり具合を調整したりしたが、枯れてしまう株もあった。「試行錯誤したが、これが正解という育て方はついに分からないままだった」。高齢になったこともあって閉園を決めた。
 園地では今年も、10月に入ってから花が咲き始めた。
 14~16日の「まつり」は午前9時~午後4時。無料。地区の女性らが芋餅やよもぎ餅、さんまずしなどを販売する。雨天決行。

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