常盤公園のペリカン、久しぶりの自然繁殖

宇部日報社 観光 2017年8月12日

 常盤公園のペリカン島で、ハイイロペリカンとモモイロペリカンのひな各1羽が順調に育っている。島での自然繁殖は、2011年2月に発生した高病原性鳥インフルエンザ対策として翌年11月に島に防鳥ネットが設置されて以来、どちらの種も初めて。
 ネットの設置工事に伴う移動などでペリカンの事故死が相次ぎ、さらに病死も多発。インフル発生前は40羽以上いたが、現在は18羽(ハイイロとモモイロの成鳥各8羽と、ひな各1羽)にとどまっている。一連の騒動でペリカンたちは巣作り行動をしなくなっていたが、昨年初夏に、騒ぎ以来初となるハイイロとモモイロ各2羽の計4羽が人工ふ化・保育で誕生。しかし、ハイイロは2羽とも死に、モモイロの1羽は同園から飛んで逃げてしまって、もう1羽のモモイロだけが育った(逃げたモモイロは野生化していると思われるが情報なし)。
 ハイイロは先月下旬、12歳のオデッサと19歳のラブの間に、モモイロは6月24日、29歳のソールと19歳のヤナの間にそれぞれ生まれた。ひなの性別は不明。どちらも大きさは親とほぼ変わらないまでに成長し、ハイイロの体は白っぽい柔らかな毛、モモイロは黒い幼毛に覆われている。飼育員の木村嘉孝さんは「親鳥がアジを食べて吐き出したものを、ひなのくちばしの中に直接与えるなど、上手に子育てしているので任せている。島がよく見える位置に双眼鏡を常時置いているので、子育ての様子やひなの成長を観察してみてほしい」と話している。

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