「花粉症に効果あり」 岐阜大研究者がジャバラの効能発表

紀伊民報社 社会 2009年2月20日

 北山村は、特産のかんきつ「ジャバラ」の果汁が花粉症の症状改善に効果があると、岐阜大学医学部(岐阜市)の研究チームがアレルギー学会で発表したことを公表した。県工業技術センター(和歌山市)からも効果が実証され、花粉症に悩む人から人気を得ている。村は今回の発表で、さらに需要が高まり、地域振興につながると期待している。
 同医学部の湊口信也教授らの研究チームが、科学評論社が昨年9月に発行した月刊「臨床免疫・アレルギー科」第50巻第3号で発表した。29歳から59歳の花粉症患者15人に果汁を2週間以上続けて飲んでもらい、症状の改善を調査した内容。発表によると、鼻水やくしゃみなどの症状すべてが改善した上、仕事に支障▽疲れやすい▽精神集中不良?など生活面についてもほとんど改善されたという結果が出た。「薬とは違って天然の果汁であるため、副作用など安全面でも全く問題はない」と付け加え、有効性を強調している。
 村はこの発表をホームページで紹介している。
 ジャバラは地元のかんきつの自然交雑で生まれた。名前は「邪」を「はらう」ことから名付けられたとされる。村おこしで特産化し、現在、村営農園と農家14戸の計8ヘクタールの園地で約6000本栽培している。
 ジャバラが全国的に注目を集めたのは2001年のモニター調査。インターネットで募集し、1000人に体験してもらったところ、半数が「効果がある」との反応だった。03年には県工業技術センターの研究者が、ジャバラの果汁や果皮が過剰な免疫反応を抑えるのに効果があると日本食品科学工学学会で発表した。マウスの細胞を使った実験で効果を確認したもので、医薬品への応用など今後の可能性を広げる第一歩となった。
■果汁試飲のモニター1000人募集
 村は、花粉症で悩んでいる人を対象にジャバラの果汁を試飲するモニター1000人を3月1日まで募っている。
 20日間分の果汁。約1カ月後に試した結果を報告しなければならない。
 同時に村は応援団員を募っている。ジャバラのほか、名物の「いかだ下り」、地域密着型ブログポータルサイト「村ぶろ」など、北山村の魅力のPRに協力してもらうのが目的。
 団員には名刺が無料で配られる。名刺は地域おこしで活躍するデザイナー、梅原真さん(高知県)がデザインしたオリジナル。
 いずれも申し込みはホームページで受け付けている。問い合わせは北山村観光産業課(0735・49・2380)へ。

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