梅の収穫始まる 紀南地方

紀伊民報社 地域 農業 2017年5月16日

 和歌山県紀南地方で特産の梅の収穫が始まった。トップを切って収穫されるのは小梅で、今後、大梅の「古城(こじろ)」「南高」に移り、7月下旬まで続く。作柄は小梅が平年並みで、古城と南高は平年よりやや少なめと予想されている。生産者らは高値安定を期待している。

 JA紀南によると、管内の田辺・西牟婁で約2500戸の農家が梅を栽培しており、栽培面積は計2241ヘクタール。そのうち小梅は計108ヘクタールで、農家らは青梅としてJAのほか、市内の市場や直売所に出荷する。今月下旬からは農家自らが梅干しに加工する。

 JA紀南では各地にある集選果場で10日から、農家からの出荷を受け付けている。「織姫」という品種から始まり、14日には主力の「白王」や「衣笠」も始まったが、まだ少ないという。

 田辺市中三栖、梅田泰司さん(61)の畑では10日から連日、梅田さん夫妻が近所の人に手伝ってもらって収穫している。梅田さんは「今年の小梅は小ぶりだが、数が多い。収穫量は平年より多くなるのではと思う」と話した。

 小梅の収穫は6月上旬まで続く。全体の収穫予想量(4月28日現在)は894トンで、平年や前年とほぼ同じ。

 小梅の後、古城が18日から、南高は早ければ今月下旬から出荷される。4月25日の着果調査では、古城も南高も平年より生育は遅れていた。収穫予想量は古城が555トン(平年比79%、前年比96%)、南高が1万9862トン(平年比86%、前年比95%)。

 主力品種「南高」の塩だけで漬けた梅干し「白干し梅」の価格は昨年、4年ぶりに回復した。関係者らは今年も価格の安定につなげようと、世界農業遺産の地で採れた機能性に優れた梅をアピールして販売促進を目指す方針。

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