桜の下、弁当広げて「日本の友人つくりたい」

荘内日報社 学校 2017年4月19日

台湾の高校生 鶴南生と花見交流 教育旅行一行55人

 インバウンド拡大を図ろうと県が台湾から誘客した教育旅行で、台湾の高校生たちが18日、鶴岡市の鶴岡南高校(京谷伸一校長、生徒598人)を訪問し、互いに交流を深めた。

 今回訪れたのは台湾一の難関校として知られる台北市立建国高級中学の1―3年生合わせて約55人。県教育旅行誘致協議会(会長・吉村美栄子知事)が誘致し、台湾の大手旅行会社が同協議会からアドバイスを受けてツアー内容をプランニング。一行は16日に空路で来日し、17日に来庄した。21日に帰路に就くまで、県内で羽黒山や最上川などを巡るほか、東京都の浅草寺などを訪れる。

 文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受ける鶴岡南高では、5年前から台湾への研修旅行を実施しており毎年、建国高級中学を訪問し交流を深めてきた。こうしたつながりを背景に、今回初めて鶴岡南高側の受け入れが実現したという。

 18日は、午前11時ごろ台湾の生徒を乗せたバスが到着。鶴岡南高の2年生約200人が歓迎した。交流会で両校の生徒代表が、それぞれの学校について英語で紹介し合った上で「東日本大震災では台湾の方々から大きな支援を頂いた。この親密な関係を保っていきたい」「これまで、アニメなどを通し間接的に日本文化に触れてきた。直接交流する時間に恵まれたことに感謝」などとあいさつ。

 ダンスや合唱などを披露し合った後、生徒たちは5人ほどのグループになって鶴岡公園の花見へ。桜の下で弁当を広げると、ジェスチャーを交えつつ英語で会話していた。鶴岡南高の酒井颯一郎さん(16)は「なかなか言葉が出てこないが歓迎の気持ちを伝えられれば」、建国高級中学1年の施景洪さん(15)は「日本で友人をつくりたい」とそれぞれ話していた。

 観光白書によると、本県では2015年、外国人延べ宿泊者数は、国・地域別に見ると、台湾が構成比42%と最多。山形、庄内両空港でのチャーター便運航も大きく後押ししているとみられる。県は台湾からの誘客増に向けたアプローチを展開しており、中でも教育旅行は、一昨年度の実施は2校だったが、本年度は現時点で4校の受け入れが確定しており、8校が検討中という。同協議会では今後も受け入れ校を増やしたいが、担当者は「誘致には受け入れ校の協力が不可欠。県内の高校の協力をぜひお願いしたい」と話していた。

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