希少種との共存探る

八重山毎日新聞 自然 2017年4月19日

イリオモテヤマネコの日記念シンポ
住民や研究者ら参加

 【西表】認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金主催のイリオモテヤマネコの日記念シンポジウム「これからのヤマネコ保護と島のくらし」が15日、上原多目的施設で、住民や県外者など約50人が参加して開かれた。
 伊澤雅子教授(琉球大学理学部海洋自然科学科進化・生態学講座)、高田見諒氏(JTEF西表支部やまねこパトロール東部相談役)、戸川久美さん(トラ・ゾウ保護基金 理事長)、坂元雅行氏(同 事務局長)がパネリスト、司会は、高山雄介氏(JTEF西表島支部やまねこパトロール事務局長)が務めた。
 シンポでは、高田東部相談役がイリオモテヤマネコ発見の経緯、トラ・ゾウ保護基金が交通事故の現状を示すデータを報告した。
 住民間でもよく話題になる「山奥に餌場となる水田を造ればヤマネコは道路に出てこなくなるのか」などの疑問について、伊澤教授が「ヤマネコの生活が変化し、人慣れ、道路慣れが進んでいる。一方で、ヤマネコの本来の生息地は森林であり、水田に依存して生活しているのではない」との見解を述べた。
 世界自然遺産登録についても、今後島の生活が大きく変わる可能性が示され、高田東部相談役は「狩猟従事者としては、観光客がワナにかかるなどの事故も心配」、高山事務局長は、「人とヤマネコが共存できるように、進めてほしい」と話した。

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