法華経を読む姿木像に 500人参列し開基・妙達上人像遷座式

荘内日報社 地域 2017年4月18日

 鶴岡市下川の龍澤山善寳寺(五十嵐卓三住職)の龍神信仰の霊場草創を成した人物である開基・妙達上人像が完成し18日、同寺で妙達上人像遷座式が行われた。これまで像がなかった妙達上人の姿を、京都の仏師が木曽ヒノキで木像を制作。妙達上人像は5月21日(日)まで本殿で特別拝観として公開される。

 善寳寺は「今昔物語」にも登場する法華経の持経者・妙達上人が平安時代に草庵を結び「龍華寺」と名付けたのが始まり。平安中期の仏教説話集「大日本法華験記」の記述により、同寺では昨年を妙達上人生誕1150年祭として奥の院・龍王殿にあるご尊体を初公開するなど記念事業を展開し、妙達上人像の制作も進めていた。

 妙達上人像は京仏師の櫻井覺山さんが制作。昨年10月24日にのみ入れし、「村仕事をしながら仏法を説いた」(櫻井さん)という姿を、今も地元に現存する座禅岩に座って法華経を読む姿を彫った。仏像の中は空洞で寄進者の名前を記した紙が奉納された。上人像は高さ約60センチ。

 この日は春大祭に合わせて遷座式が行われ、初めに山門から檀家(だんか)や稚児行列を伴って行列。午前10時から約500人が参列し行われた開眼法要では、安座された上人像を前に五十嵐住職が法語を唱え、開眼回向。御詠歌などに続き、山主あいさつで五十嵐住職は自身が大学院生の時に初めて妙達上人の名前を知ったと話し、「信仰の歴史はその時代を一歩一歩積み重ねた結果として花開く。妙達上人もそのお一人」と話した。

 同寺奉賛会会長の新田嘉一平田牧場グループ会長は「庄内のみならず全国の信者たちから親しみ、温かく迎えていただくご尊像となり、さらなる信仰霊場、大祈祷(きとう)場として参拝いただくように」とあいさつ。制作した櫻井さんも「お姿を追想し、心を静かにしてください」と話した。

 妙達上人像は5月21日まで本殿に配置され、特別公開される。拝観料は1人500円。公開後は奥の院、龍王殿に安置される。

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