「生誕110年森田茂と新田嘉一コレクション」展開幕

荘内日報社 芸術 2017年3月18日

「黒川能」など森田作品中心に紹介

 文化勲章を受章した森田茂画伯(1907―2009年)の作品を中心にした「生誕110年森田茂と新田嘉一コレクション」展が18日、酒田市美術館で開幕した。同コレクションの森田作品34点が初めて全て公開され、地元内外の美術愛好者らを楽しませている。

 同美術館は、平田牧場グループ会長の新田嘉一氏(83)=同市楢橋、現・同美術館名誉理事長=が寄贈した美術コレクションを核に1997年10月、開館した。今回は開館20周年と、森田画伯の生誕110年を記念し、同美術館が収蔵する新田コレクションの中から、森田画伯の作品を中心に油彩画や日本画など、絵画計57点を展示した。

 目玉の森田作品は鶴岡市黒川地区に伝わる黒川能(国指定重要無形民俗文化財)をモチーフにした「黒川能(石橋)」「同(知盛)」を中心に風景画や人物画など。いずれも原色の絵の具を厚く塗り重ね、存在感を直接訴え掛けてくる作風で見る者を圧倒する。その他佐藤公紀、内藤秀因、今井繁三郎、真下慶治、山本甚作など地元ゆかりの画家を中心にした作品を公開した。

 初日の18日午前、同美術館で行われたオープンセレモニーで新田氏は、著名になる以前の森田画伯と知り合い、「その絵にすごいエネルギーを感じた」と感激し、収集を始めた経緯を紹介。「本当の森田作品はここにある。この地域のため、これからも誇りに、この美術館を宣伝していく」と述べた。森田作品の魅力については「赤と黒を使いこなせる画家はそういない。使いこなすには精神力が要る」と語った。

 その後、新田氏と丸山至酒田市長、同美術館の中村護理事長、工藤幸治酒田市芸術文化協会長の4人がテープカットし、開幕を祝った。展示は4月16日(日)まで。入館は有料。問い合わせは同美術館=電0234(31)0095=へ。

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