第4回伊那谷伝統文化公演「伊那市・知立市伝統文化交流公演」(NPO法人伊那芸術文化協会主催)が8日、いなっせで開かれ、同館付属劇団の南信協同が古田人形芝居の由来について、上伊那地方の方言で紹介する「方言劇」を披露した。伊那市内の児童2人も出演し、演劇を通して地元で古くから使われてきた言葉を紹介した。
交流公演では、箕輪町に伝わる県選択無形文化財の古田人形芝居など両地方の郷土芸能が上演されるのに先立ち、伝統芸能への理解を深めてもらおうと、方言劇を披露するのが恒例で、第1回から南信協同が発表している。
今回は箕輪町文化協会の大槻武治会長が脚本を担当し、人形芝居を受け継ぐ「家族」を主とした物語を構成。子ども役など幅広い世代の出演者が必要となり、演劇の指導を通じて同劇団と交流があった伊那小学校5年秋組から長岡隼人君と唐沢佑季さん、担任の原ひとみ教諭が出演した。
ステージでは、上伊那地方の方言をふんだんに取り入れた劇を披露した。地元の人には馴染みが深く、他の来場者にとっては言葉と文化の多様性、郷土色を実感させる舞台となり、満員の約300人の観衆は目を細めたり、笑いながら劇を鑑賞していた。
交流公演は、伊那市の友好都市・愛知県知立市と伊那谷の伝統文化交流の場。知立市からは国指定重要無形民俗文化財の「知立山車からくり人形」による「一の谷合戦」が上演され、満場の拍手を受けていた。