黒森歌舞伎正月公演 

荘内日報社 伝統 2017年2月16日

役者たちの熱演魅了

 酒田市黒森地区に伝わる農民芸能・黒森歌舞伎(県指定無形民俗文化財)の正月公演が15日、同地区の日枝神社常設演舞場で上演された。演目は少年歌舞伎が「菅原伝授手習鑑」のうち「吉田社頭車引の場」、本狂言が「絵本太功記」の「本能寺の場」「尼ケ崎閑居の場」で、市内外から訪れた大勢の見物客が伝統芸能を満喫した。

 黒森歌舞伎は、江戸時代中期の享保年間(1716―35年)から地区民で組織する妻堂連中(冨樫久一座長)が連綿と受け継いできた。寒さ厳しい毎年2月中旬に上演されることから「雪芝居」とも呼ばれる。

 今年の本狂言「絵本太功記」は、戦国の世を舞台にした浄瑠璃。明智光秀を模した「武智光秀」が主君を討った後、羽柴秀吉がモデルとなった「真柴久吉」に滅ぼされるまでの経過を13段に脚色。10段目の「尼ケ崎―」は「太十(たいじゅう)」と称され、特に有名。正月公演としては2002年以来、15年ぶり7回目の上演となった。地元・黒森小の児童たちが演じた少年歌舞伎では「松王丸」「梅王丸」「櫻丸」が大見えを切ると、観客からは大きな拍手が送られた。

 この日は時折、小雪が舞う天候。寒さ厳しい中、見物客たちは役者たちの力強い姿に見入っていた。17日正午からも同じ出し物が上演される。

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