寒風吹く中、櫂伝馬競漕 「水門祭」

紀伊民報社 伝統 祭り 2017年2月13日

 和歌山県串本町大島の水門(みなと)神社や大島港で11日、同神社の例大祭「水門祭」が営まれた。寒風が吹く中、さまざまな神事があり、櫂伝馬競漕(かいてんまきょうそう)では地元の青年らが力強く櫂をこいでレースを展開し、見物人を楽しませた。

 祭りは神社の祭神、誉田別命(ほむだわけのみこと)が大島近くの通夜島に上陸した際、島民が船で出迎えた伝承を再現したとされている。豊漁や商売繁盛を祈願する。

 櫂伝馬競漕は「鳳(おおとり)」「隼(はやぶさ)」の2隻が、大島港から串本港付近までの往復3・6キロを競い合う。1隻につき、かじ取り役1人、こぎ手12人、声を掛けたり音頭を取ったりする伝馬幹事4人の計17人が乗船。近年は若者の減少で、地元の青年だけでなく、航空自衛隊串本分屯基地の隊員も参加している。

 船は大島港で地元住民らの声援を受けながら出発。掛け声を合わせて櫂をこいだ。序盤からリードしていた鳳は、途中で隼と接触する場面があったが、隼より早く串本港付近に設置していた旗を取り、そのままゴール。見物人から大きな拍手を受けた。

 鳳のかじ取り役、岩谷博人さん(30)は「うれしいの一言。練習の成果が十分に出た」と笑顔で話した。

紀伊民報社のサイトへ

購読する

最新マップ