厳寒の千畳敷で雪中貯蔵

長野日報社 グルメ 2017年2月12日

 「中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ」を運行する中央アルプス観光(駒ケ根市)は11日、同ロープウエーの開業50周年を記念して販売する日本酒の雪中貯蔵作業を中ア千畳敷(2612メートル)で行った。中アからの水を酒米の栽培や酒の仕込みに使用した純米大吟醸酒の新酒を千畳敷の雪の中で3カ月間熟成させて仕上げる計画。5月に掘り出し、「滲―Shin―」の名称で限定販売される。
 純米大吟醸酒は伊那市荒井の蔵元「宮島酒店」に醸造を依頼。飯島町内の契約農家で無農薬栽培された酒米を使い、中アの伏流水で仕込んだ酒を雪中貯蔵用に用意した。
 この日の千畳敷は作業を行った午後3時ごろの気温が氷点下13・6度、積雪は4メートル。雪交じりの冷たい風が吹き付ける中、蔵元と同社の関係者ら8人が山頂駅周辺に掘った2カ所の穴に瓶詰めされた酒を運び入れ、紫外線を遮るシートを掛けて雪に埋めた。
 醸造に携わった杜氏で、中ア西駒山荘の管理人を務める宮下拓也さん(40)によると、雪の中は氷点下ながら凍結しない程度の低温に保たれるといい「じんわり寝かすことで柔らかく、雪解けとともに出来立てのフレッシュな感じに仕上がれば」と期待。同蔵元の宮島敏社長(54)は「酒は思いが詰まったもの。山の恵みが染み込んでいるという背景を感じてもらいたい」と話している。
 限定500本製造。500ミリリットル入りで価格は3000円(税込み)。ホテル千畳敷としらび平駅の売店で販売を予定している。問い合わせは中央アルプス観光(電話0265・83・3107)へ。

長野日報社のサイトへ

購読する

最新マップ