再生した谷津田米で醸造

常陽新聞新社 地域 2008-11-26

アサザ基金のオリジナル、12月上旬から販売

霞ケ浦・北浦の再生事業に取り組むNPO法人アサザ基金(飯島博代表理事)は25日、再生した谷津田で栽培した米を原料に醸造したオリジナルの日本酒「広がれあさざの夢」を12月上旬から発売すると発表した。水源地再生事業の一環。地域との協働によって生産した地酒を販売することで、谷津田の再生・保全を流域ぐるみで発展させ、湖の再生につなげたい考えだ。 

霞ケ浦流域には谷津田が1000近くあるが、減反政策や割に合わない営農コストなどの影響により、約9割が耕作放棄されている。また、谷津田のほとんどが私有地のため、行政の保護政策も及ばず、荒廃が進んでいるのが現状という。

同団体は水源地となる谷津田の再生を目指し、米作りを展開。完全無農薬で栽培し、肥料も極力抑えて水源地再生に適した栽培方法を採用している。
 
今回、酒の原料となった米は牛久市と鉾田市にある谷津田から収穫した。日本酒は石岡市の白菊酒造と、取手市の田中酒造店の二つの酒蔵から1種類ずつ販売する。

白菊酒造は、深みのある味わいが楽しめる純米原酒720ミリリットル(税込み1590円、限定1000本)を醸造。田中酒造店は、すっきりさわやかなのど越しの清酒500ミリリットル(税込み840円、限定338本)を造り上げた。

タイトルは石岡小の児童のアイデアを参考に名付けられ、いずれも「広がれあさざの夢」とした。売上金の一部は水源地再生事業に活用されるという。

白菊酒造と田中酒造店ほか、12月6日から県内大手スーパー「カスミ」でも店頭販売される。販売店舗は12月4日に決定する。

同基金はこれまでに大手企業と連携して谷津田で栽培した米を使った2種類の日本酒の醸造を行っているが、一般市場での販売は初めて。

現在、9カ所の谷津田再生を実現し、来年度は3カ所拡大する。流域の谷津田の保全再生をさらに広げ、地域活性化を図るとともに、100年後にトキの舞う湖を目指している。今後もほかの酒造メーカーとも連携しながら、流域レベルの地酒ブランドの創出を目指したいとしている。

問い合わせは同基金(電話029・871・7166)まで。

常陽新聞新社のサイトへ

最新マップ