庄内風? 内陸風?

荘内日報社 文化 2008-11-07

漫画で“いも煮論争”白熱

ビッグコミックオリジナル(小学館)に連載中の漫画「玄米せんせいの弁当箱」(魚戸おさむ、脚本・北原雅紀)で、山形県の秋の風物詩「いも煮会」が取り上げられた。庄内風と内陸風のいも煮の味をめぐる熱いバトルが繰り広げられている。
 主人公の結城玄米は、国木田大農学部講師で、キャンパスの畑で野菜を栽培しながら野菜や日本食の魅力、食文化の大切さなどを学生に伝えている。大学側からは「変人」としてにらまれているが、学生たちには人気がある。
 最新刊の11月20日号のタイトルは「いも煮戦争勃発!?」。旧知の山形県のみそ店主人から玄米の元にみそが送られてきた。そこで玄米と学生たちは、山形名物のいも煮会を企画した。普段、影が薄い山形県出身の男子学生・鶴岡も誘ったが、気のない返事だった。
 いも煮会当日、学生たちが河原に着くと、先に来ていた鶴岡がすでにかまどをセットしていた。驚く学生たちに鶴岡は「おれの地元の恒例行事だから、やっぱり来たくなって…」と話し、味付けを担当、豚肉、みそ味の庄内風いも煮を作り上げた。
 盛り上がるいも煮会に、「反玄米」の代表でもある江戸川正直学部長が乗り込んできた。学生たちが成り行きを心配する中、江戸川は「マイかまど」を持参、自身が山形県出身者であることを明かし、「いも煮と言えばしょうゆに牛肉、これが山形の常識」とぶち挙げ、鶴岡に宣戦布告した。
 「みそに豚肉などただの豚汁」と江戸川が庄内風いも煮を批判。対する鶴岡は「しょうゆに牛肉はただのすき焼きだろや」と庄内弁で応じる。「たかがいも煮」とあきれる学生たちに江戸川と鶴岡は「違う、いも煮会は山形の大切な文化だ」と口をそろえて反論する。
 のぼり旗を持ち出すまでエスカレートする戦いに周囲はあきれ顔。最後にいも煮の「締め」として2人が持ち出したものは…。庄内風、内陸風のいも煮のレシピも添えられ、「論争」に花を添えている。

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