登野城小の奉安殿、市文化財に指定 石垣市教育委員会

八重山毎日新聞 文化 2008-11-01

戦前教育伝える貴重な資料
大濱皓文化振興基金条例改正案、12月議会に提案へ

石垣市教育委員会(島仲玲子委員長)は10月31日午後、第8回定例会を市教育委員会2階ホールで開き、登野城小学校敷地内にある「奉安殿」を市指定文化財に承認した。奉安殿は御真影(天皇・皇后の写真)と教育勅語謄本を安置する施設として1931年に建設された。戦後、ほとんどの奉安殿は撤去・解体され、全国的にも現存する例は少ない。島仲委員長は「戦前の教育状況や時代背景などを現在に伝える貴重な資料」と重要性を訴えた。

県内では沖縄市の旧美里尋常高等小学校跡、本部町の旧謝花尋常小学校跡に現存し、宮古島市の旧池間尋常小学校跡には壊れた状態で放置されているが、いずれも学校敷地内にはない。
 登野城小の奉安殿は県内唯一、学校敷地内にある貴重な例であることから、市指定文化財として承認された。
 このほか、「大濱晧文化振興基金条例」を改正する条例案を12月定例市議会に提案することや私立学校法人への助成に関する条例施行規則の制定も承認された。

「大濱晧文化振興基金条例」は文学博士の故・大濱晧氏の遺志に基づき、石垣市の芸術文化の創造と振興、伝統文化の保存と継承を目的に活用されることになっていたが、これまでは「大濱氏の遺族からの寄付のみ」となっており、寄付金を受け入れる条件整備が整っていなかったため、12月定例会に寄付金も基金の積み立てとして扱うことなどを盛り込んだ改正案を提案する。
 「私立学校法人への助成に関する条例」は1973年に施行されたが、具体的な数値が示されていなかった。

今回の条例施行規則の制定では、市立学校に割り当てる予算を基準額とし、児童数や学級数に基準額を乗じた額とする。校外活動に対する補助は児童数に3000円を乗じた額。
 施設・設備の維持および簡易補修に関しては、市立学校の予算措置額で余った範囲内の額とする。

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