彗星(すいせい)ランの新品種「オリオンスター」が富士見町乙事のニチレイガーデンで誕生し、市場デビューした。薄紫色の覆輪(ふくりん)に描かれた朱色の複雑な模様が特徴。出荷は月に約400鉢まで可能で、市場の人気は高いという。
「ニチレイ ストロベリーフィールド オリオンスター」が正式な登録名。模様から星座のオリオンを連想し、命名したという。1999年3月に出願し、2002年6月に登録された。種子から育てる育苗期間を経て1株ができ、特許を出願するまで10数年を要し、さらに登録から出荷までが6年。約20年間の取り組みが実を結んだ。
花弁のグラディエーションはかなり複雑。同社はこれまで無地の花を中心に開発してきたが、住吉久社長(58)は「日本では無地が好まれるためで、彗星ランの本場ヨーロッパでは逆に個性を求める。オリオンスターは時代の先取りであり、本来の形を追求した」と開発の狙いを語る。
茎にはひときわ大きなバルブ(偽茎球)(ぎけいきゅう)を形成する。花弁が厚く、花の開花期間は初秋から半年間と長いため観賞用に適し、市場の反応に期待する。「他にはない独特な模様だが、引き合いは思ったよりいい」とヒットの手応えを感じているという。