全国郷土紙連合 KYODOSHI


奥駈け修行に100人 熊野川から玉置神社まで20キロ
【紀伊民報 2008/04/19 15:14:31】
 熊野修験の大峯奥駈け修行、春の峰入りの2日目が19日早朝、田辺市本宮町を出発点に行われた。全国各地から集まった約100人が同町の熊野川河川敷から奈良県十津川村の玉置神社までの約20キロを歩いた。
 奥駈け修行は那智勝浦町の那智山から奈良県の吉野山までの大峯山系約180キロを、4回に分けて延べ7日間で歩く。明治初期の修験道廃止令によって廃れていたが、青岸渡寺(那智勝浦町)の高木亮英副住職が1988年に復活させた。
 この日は、県内や東京都、広島県などから20〜60代の男女が参加。数日続いた雨天で熊野川が増水したため、出発地点を熊野本宮大社旧社地・大斎原(おおゆのはら)から対岸の河川敷に変更した。
 一行は先達の山伏を先頭に、午前8時すぎに出発。標高約260メートルの七越峯を登った。般若心経などを唱える勤行(ごんぎょう)をしながら、難所と呼ばれる五大尊岳(825メートル)、大森山(1078メートル)などを越えて、玉置神社まで約9時間かけて歩いた。
 初めて参加した静岡県裾野市の勝又克弥さん(62)は「熊野修験を本で知り、熊野の自然に触れたいと参加した。普段の生活にはない自然の力を感じることができた」と話した。

写真=先達の山伏を先頭に奥駈け道を歩く(19日、田辺市本宮町で)